ネタバレ【この愛は、異端。】1巻（1話～7話）無料で読む方法: さわの漫画レビュー

2020年03月12日

ネタバレ【この愛は、異端。】1巻（1話～7話）無料で読む方法

タイトル	この愛（あい）は、異端（いたん）。
著者	森山（もりやま）絵凪（えな）
掲載誌	ヤングアニマル嵐→ヤングアニマル　続編あり
おすすめ度

悪魔ベリアルと少女の純愛を描いた作品。
青年誌で連載されたのですが、女性ファンも多い良作です。
コメディ要素がありつつ、丁寧に描かれるヒロインの心情と、異端の感情に目覚める悪魔の献身に号泣しました。
電子版で入手しましたが、絵がとても綺麗で丁寧なので紙でも欲しくなります。

この愛は、異端。１巻【1話～7話】ネタバレ

以下ネタバレになりますので、見たくない方は無料で読む方法へどうぞ。

淑乃（よしの）はとても運の良い子供だった。
胎児だった頃、母の転落で流産しかけたが奇蹟的に回復、その後も病気・事故・遭難・誘拐、山の様に起こる危機から一命を取り止めてきた。
だが１３歳の時、交通事故で両親を亡くし、１人だけ助かり天涯孤独の身となる。

その後は親戚の家を転々とし、何度も性的虐待を受けかけ絶望して、屋上から飛び降りようとするが、何者かに阻止される。
そんな時、古本屋で見つけた１冊の本から悪魔を呼び出してしまう。

呼び出された悪魔・べリアルは、本来願いを叶えるには魂の譲渡と寿命が必要だが、５千年に１人の特殊な魂の持ち主である淑乃なら特別に、１つ対価を支払えば１つ願い事を叶えるという契約ができると提案した。
だが、その対価は貞操だと言われた淑乃は泣き続け、ベリアルは今はただの口付けだけで良いと妥協する。
ただし１８歳からは舌を入れ２０歳からは愛撫を加えるという。

こうして契約書にサインし血印を押した淑乃は、死ぬまでずっと悪魔と共に過ごす事となった。

淑乃からバアルと呼ばれることになったベリアルは、日本人の男に変身して淑乃の両親の億単位の借金を返し、親戚を説得する。
そして住む場所や食事、身の周りの世話などあらゆる雑事を引き受け、本当の家族の様に接した。

淑乃はバアルを父か兄の様に感じて過ごし、１８歳の誕生日を迎えた。

初めてのディープキスで、甘く痺れるような快感に襲われ、彼は男で、今までの家族の様な優しさは全て虚構なのだと理解する。
でも行動の全てが肉体と魂を手に入れる為の演出だったとしても、この男を嫌いになどなれないと思う淑乃。

願いの代わりに対価を払うだけの関係と割り切って生きていく、本物の家族を作りたいという願いなど叶わなくても後悔などしないと思っていた。

２０歳を過ぎ、ディープキスに愛撫を追加された淑乃は、ひと月に１度はそれを対価として支払わなければならない。
朝から対価を支払い大学へ行き、バアルは自分の事をどう思っているのかと考え、魂（えもの）兼、性欲処理相手ってところかと結論付ける。

その頃ベリアルは、女性を抱き魂を奪うという〝仕事〟をしていた。

バアルからの愛情が欲しい淑乃は「いつかちゃんとした人と結婚して愛する人達と暮らしたいな」と語るが、ベリアルは「悪魔を呼び出し、１度でも契約を結んだ人間がそんな普通の幸福を手にできるとでも…？」と言う。
「あなたの肉体も魂も必ず手に入れます」と言うベリアルに、「心はいらないんだ？」と聞くと「えぇ、もちろん」と返される。

淑乃が愛を欲しがっていると気付いたベリアルに「私は元々、愛などという感情は持ち合わせていないのですよ」と言われ、淑乃は人間の男と思ってはいけない、悪魔なのだと泣きながら自らを戒めた。

淑乃は大学でグループを組んで作品を制作する事になり、親睦をかねた飲み会に参加する。
恋人の有無の話になり、彼氏がいた事がなく処女だと知られた淑乃は質問責めに遭う。

結婚まで処女なんて重いからやってみたらと勧められるが、人には救えない命を肉体を対価に救う事ができる淑乃にとっては、好きでもない男となんてあり得ない事だ。
更にケチをつけられ陰鬱な気分になっていると、旭蒼也という他の科の同級生が「立派だと思うよ」と淑乃を庇った。
同調してくれた旭に、バアルとは大違いだと感じる淑乃。

飲み会が終わり、駅まで送ると申し出た旭と一緒に帰る淑乃は、同世代の人間の男の子と普通にしゃべっている事に感動する。
そこへ迎えに来たベリアルを、淑乃は「叔父です」と紹介した。

それから学校で常に自分の側にいる優しい旭を、こんな人となら素敵な家族になれるのかもと考える淑乃。

旭から美術館デートに誘われ、楽しい時間を過ごす。
それを見たベリアルは、不穏な空気を漂わせた。
ベリアルは淑乃を送った旭が見ている前で、わざと親密なスキンシップをはかる。

その夜、今月分の対価をもらうとキスをしたベリアルを、淑乃は押しのけた。
拒絶されたベリアルはショックを受け、悪魔の姿になって「彼の為を思うなら近づくな、変え様のない事実に傷付くのは彼だ」と忠告して消えた。
初めてのデートに浮かれ、夢を見てしまった淑乃は、バアルとの契約書がある限り本物の家族を持つ事はできないのだと改めて気付き、涙を流す。

ベリアルは旭の心に〝彼女は実の叔父と寝ている〟と吹き込んだ。
そして、お前の心を猜疑心で埋め尽くし、絶望の海に堕としてやると嘲笑う。

淑乃は、大学の研修旅行で１週間、東北の温泉地に行く事になった。
人見知りで、バアルとも離ればなれになる淑乃には不安しかない。

旅先の露天風呂で始まった恋バナの生々しい下ネタに驚き、バアルはそんな事１度もしていないと知る淑乃。
友人達が上がった後も湯船に残った淑乃は、親戚に性的に触れられて以来、男性が苦手だがバアルは平気だと気付く。

そこへ入って来た女性客は、変身したベリアルだった。
今までの修学旅行も全部ついて行っていたというベリアルは、今回はとても不安そうだったので姿を現したと明かす。
そして、温泉でイチャコラすれば最近のギクシャクした感じもなくなると思ったと言い、前回淑乃が拒否した対価を要求する。

キスをして密着し、胸を揉まれる淑乃は、私から何もかも奪うこんな男に触れられても、微塵の嫌悪感も感じないと涙ぐむ。

サタンに呼び出されたベリアルは、３日間淑乃の元を離れると言い、「私の加護がなくなるので念の為に」と淑乃にお守りを渡した。
ベリアルは、ついでに魔女達を集めてサバトを開き、乱交パーティをすると言う。

アメリカに着いたベリアルが犯して殺してと派手にやっていた所、人間の姿のサタンとセーレに声を掛けられた。

サタンは淑乃の写真を見て、このクラスの魂でこの年齢まで生きた女は初めて見たと驚き、淑乃を可愛がるベリアルのらしくない行動に不信感を抱く。
サタンが、大天使が人間と契約している悪魔を狩っているという話をした後、アスモデウスが人間の女と結婚したと話すと、ベリアルは「愚かな男だ」と言うが、サタンはそれを疑いの眼差しで見る。

学校帰り、旭に一緒に帰ろうと声を掛けられた淑乃は、スピードを出して通る車から守ろうとした旭に手首を掴まれ、旭の手に違和感を感じて怯んだ。

バアルがいなくて寂しい淑乃は、今ごろ魔女達と乱交パーティかなと考え、「ベリアル!!!」と呼び出し、怒ってベリアルの羽をむしる。
痛がるベリアルに手首を掴んで止められた淑乃は、色んな女の人を触ったであろう手に嫌悪感を感じなくて驚く。

一緒に布団に入りベリアルの手を握った淑乃は、ただの安心感だと自らに言い聞かせ、ベリアルは淑乃の手を握り返しながら婚姻など間違っていると顔を背けた。

眠ろうとすると幻聴と幻覚に襲われる旭は、カッターで自傷行為をしそうになるが、友人からの電話で思いとどまる。
それを見ていたベリアルは「残念…」と呟く。

旭が祭に行く事を知ったベリアルは、淑乃に浴衣を着せて祭へ出掛け、手を繋いで歩く自分達を旭に見せつける。
その姿を見て旭は、淑乃が実の叔父と寝ていると確信した。

祭を楽しんだ淑乃は、昔は家族ごっこで、今度は恋人ごっこなのかと複雑な想いを抱く。

その夜、ベリアルはお盆のため部屋を訪ねて来た淑乃の両親に、淑乃のアルバムを投げ渡した。
そして「毎年どれほど懇願しようとも、この娘は私のものだという事実は変わらん」と悪魔の姿で凄み、泣く両親にそれを見たらさっさと帰れと言う。
ベリアルは、眠る淑乃を眺め〝この命を失う事になったとしても、絶対に渡さない〟と口づけた。

翌朝、ベリアルは淑乃に「夜更かしは程々に」「お昼もちゃんとしたものを食べなさい」「お菓子を食べすぎないこと」などの伝言を伝える。

この愛は、異端。１巻【1話～7話】感想

もうね、本当に絵が綺麗なんです。
この作品はぜひ漫画で読んで欲しい！

あと、最近の中高生向けの漫画ってあまりにも簡単にやっちゃうので、こういう処女に価値を持たせている作品って好きです。
付き合っていたら当然やるみたいな風潮は私が高校生の頃にもありましたし、処女が邪魔だからさっさと捨てたいと言う童貞男みたいな友人なんかもいましたが、漫画はそこまで過激じゃなかったんですよね。
今は女子高生がセックスする漫画が多すぎる気がします。
しかも愛を確認したり伝える手段みたいな描かれ方で、本来の〝子作りの手段〟という目的が無視されていて、なんだか心配になります。
高校生がヒロインの作品って小学生も読みますからね・・・

キャラの顔はクセがあるのですが、絵画的とも取れます。
個人的にはバアルの鼻が滑り台みたいであまり好きではないんですけど、西洋ではこういう鼻が美しいとされていたりするので、あえて外国人顔に寄せているのかも知れません。

この愛は、異端。ネタバレ 1巻6話.jpg

絶世の美女と言われたシモネッタ・ヴェスプッチ
（『ヴィーナスの誕生』のヴィーナスのモデル）

日本の漫画の横顔は「鼻・唇・顎」が一直線になるＥラインが美しいと言われていますが、外国人はそもそも鼻が高いのでＥにはならないんですよね・・・

あと、淑乃のお父さんの顔も日本人ぽくないです。
というか、顔も髪型も美術室にあるデッサン用の石膏像にしか見えないw

作者の森山絵凪は絵の上手さもそうですが、淑乃の大学が美大だったりする事から、美大出身なのかなと思います。

淑乃はバアルが悪魔である事を憎らしく思っているのですが、バアルは悪魔の力で淑乃の命が取られない様に加護を与えていました。
でもそれを淑乃に伝える気はない様です。
旭くんにはガッツリ悪魔らしい事をしていますが、淑乃に対しては恩着せがましくして絆そうとしない所が良いんですよねぇ。
加護については、伏線としてさらっと流されましたが、この先、号泣展開になります・・・

そういえば、バアルは淑乃の両親からの伝言を律儀に伝えてあげていましたが、両親はどういうテンションで「夜更かしは程々に」とかバアルに伝えたのかが気になりますw

既にお互いに好きなのに、相手の気持ちどころか自身の気持ちにすら気付いてすらいない状態の淑乃とバアルがどうなっていくのか、続きが楽しみですね！

この愛は、異端。を無料で読む方法

下記のサイトを使うと全話無料で読めます。

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