ネタバレ【この愛は、異端。】3巻（15話～21話）無料で読む方法: さわの漫画レビュー

2020年03月25日

ネタバレ【この愛は、異端。】3巻（15話～21話）無料で読む方法

この愛は、異端。３巻【15話～21話】ネタバレ

以下ネタバレになりますので、見たくない方は無料で読む方法へどうぞ。

淑乃の母親は妊娠中、淑乃の魂を狙う神に突き落とされ、階段から落ちた。
母子共に危ない状態だったのを治療したのはベリアルだった。

６時間夜泣きし続ける淑乃に、仕方なくミルクを与え、おむつを替えたベリアル。
それからは毎晩、１５分毎に泣く淑乃をあやす様になる。
ベリアルは〝お前が泣くと、私はどうにも落ち着かない〟と淑乃に頬を寄せた。

淑乃を狙う土地神や魑魅魍魎を蹴散らしては、夜面倒をみていたベリアルが、ある晩、堕天した経緯を物語の様に話して聞かせると、淑乃は「ベアル」と初めて言葉を話した。
さらに、ひとりで立ち上がって歩き、ベリアルの服を握る。
ベリアルは、この懸命に生きる美しい命の為ならば、自分の無価値で醜悪な黒い魂など搔き消えてもいいと思い、悪魔という存在の私が持ってはならない異端の感情だと気付く。

２歳を過ぎ、一緒に写真を撮りたがる淑乃に、ベリアルが「ダメです!!」と言うと淑乃は涙目になった。
そして、「いつかきっと一緒に撮りましょうね」と約束をする。

淑乃が３歳になり朝まで起きずに寝られる様になった為、姿を見せる事はなくなったが、その後もベリアルは側で淑乃を守り続けた。

淑乃の父親が起こしたとされている交通事故は、実は山神の引き起こしたもので、淑乃の命を狙う神と戦ったベリアルは、片羽を失ってボロボロになりながらも淑乃を守り切った。

その後ベリアルは、自殺しようとする淑乃を見かね、親戚の変態から遠ざける為に契約を結ばせようとしたが、あまりにも泣く淑乃に対価なしで契約をした。
本来、対価とは魂か肉体のみで、それ以外は悪魔にとって何の価値もない。
だが淑乃の方は、強い悪魔であるベリアルに定期的に触れる事で、神も魔も遠ざけ命を永らえるという加護を受けていた。

異端の感情から目を逸らしてきたベリアルは、淑乃の寝顔を見つめ「かつてはいらないと言ったお前の心が欲しい…」と呟く。
そして、『ベアルだいすき！　よしのはベアルのおよめさんなるよ！』と言っていた幼い頃の淑乃を思い出す。

ベリアルはアスモデウスの家を訪問し、結婚をバカにしてきたベリアルを嫌うアスモデウスに追い返されそうになるが、強引に押し入る。
人間の妻サラと子供に対面し、子供は完全な人間で、アスモデウスは人間として働いており、サラの死後は共に地獄で永遠に暮らす事になると聞く。
アスモデウスは、結婚する時サタンに半殺しにされ、１万年かけてコレクションした魂を全部没収されたが、サラがいればいいと言う。

プロポーズの時にハリー・ウィンストンの指輪を用意したという話を聞き、２人の結婚指輪を見るベリアル。

家に帰ったベリアルは淑乃に指輪を渡そうとするが、明日までのレポートを忘れていたので冬期休暇に入るイブまで契約は待って欲しいと言われてしまう。
淑乃は、バアルには頼らないで生きて行くと決めたが結局レポートを手伝ってもらい、それでも終わらないと嘆いて、早くやらないからだとベリアルに小言を言われる。

その頃、東京駅に現れたラファエルが、淑乃の両親に「私の元部下です。力の差は歴然…必ずやあの悪魔からお嬢さんを救う」と余裕を見せていた。

クリスマスイブになり、淑乃は朝から勝負スーツを着込んでいるベリアルに驚く。
今日は出掛けるので本名での呼び出しは控える様にと言われ、何か企んでいると考える。
淑乃を抱き締め、とても大事な話があるので学校が終わったらメール下さいと言うベリアルに、甘いムードで骨抜きにして願いを叶える気はないのだと警戒する淑乃。

学校が終わり、ベリアルに連絡しようとした淑乃はラファエルに声を掛けられる。
「彼の代理で来た」と言うラファエルに一緒に来る様に頼まれた淑乃は、ベリアルの考えが分からず付いて行く。
そして取り壊し予定の廃ホテルに案内された。

ラファエルから「彼を召喚して頂けますか？」と言われ、淑乃は仲間同士なのになぜ私が呼ぶのだろうと思いつつ、ベリアルを呼び出してしまう。
現れたベリアルはラファエルを見て冷や汗を流し、本体の天使の姿になって「そいつから離れなさい」と淑乃に言う。
「そいつは天使です」と言われた淑乃はラファエルから飛び退き、敵とみなされたラファエルはショックを受ける。

ベリアルに駆け寄ろうとする淑乃の手を掴んだラファエルは、「あなたの両親に頼まれ救いに来た」と言い、両親がお盆に会いに行っても追い返されていた事を教える。
そして、生まれる前からつけまわし、両親が亡くなった事故であなただけを救い、自分を呼び出す様に仕向けて自らが選んだ道だと思い込ませ、金銭面で恩を売り、恋路を邪魔して、自分だけに依存する様に仕向けたのだと言う。

淑乃が「バアル本当なの…？」と確認すると、ベリアルは「だから何です…？」と答え、淑乃は涙を流した。

淑乃に手を伸ばしたベリアルを、本体に戻ったラファエルが遮り、契約書を出せと迫る。
ベリアルは万に１つも勝ち目などないと分かっているものの、契約者と一定以上離れると契約書が無効になる為、戦う事を選ぶ。

続きはぜひ漫画でご覧ください。

この愛は、異端。３巻【15話～21話】感想

第15話でタイトルの回収が来ました。
主人公は淑乃だと思って読んでいたので、タイトルの「この愛」の部分は「淑乃とバアルの間に育まれる愛」だと思っていたのですが、実際はバアル目線で「悪魔が持ってしまった愛という感情」の事だったんですね。
この作品、主人公はバアルだったみたいです。

それにしても、乳児を６時間泣かせっぱなしのお母さんて…ダメ過ぎないですかね？
育児でお疲れとはいえ、６時間も寝れば自然に目が覚めそう・・・

バアルは２巻で淑乃が泣いた時、急にオロオロしていましたが、泣かれると淑乃が赤ちゃんだった頃の姿を思い出してしまうという事だった様です。
泣きやませないとならないという親心が働くのでしょうか。
悪魔なのに普通の親よりよっぽど過保護で優しいですよね。
もう、陰になり日向になり淑乃を守るバアルの献身に泣きました。。。

そして、サタンは実はいい上司でした。
無自覚のバアル本人より先にバアルの様子がおかしいと気付いて威圧していましたが、しっかりフォローしてくれました。
悪い奴だけど仲間思いというボスキャラ、良いですね。
最後はちょっといい加減でしたけどw

サタンがバアルを監視するという流れに至るまでの前フリの描写も、早い段階からしっかりと描かれていて、読者が置いてけぼりにされる事のない展開になっています。
ちゃんと考えて練られている作品だなぁと感じました。

面白いのは、地獄の長のサタンより、大天使のラファエルが悪役になっている所ですね。
立場が変われば見方も変わるものですが、実際悪い奴でしたし。
ラファエルは癒しを司る天使とされていますから、治療なんかはお手のものなのでしょうけど、淑乃にわざと怪我をさせようとしたのには驚きました。
サタンがラファエルに「堕天使側の方が向いてんじゃねえの？」と言っていましたが、まさにという感じ。
淑乃に対して絶対に嘘をつかなかったバアルの方が天使っぽいです。
淑乃が覚えていない様な約束もしっかり守っていましたしね。

愛がテーマの作品なのに、バアルが最後まで愛してると言わなかったのは、自分の感情が愛なのかどうか分からなくて、淑乃に嘘をつきたくなかったからじゃないかなと思います。

【この愛は、異端。】は連載中から大好評だった様で、第19話から『ヤングアニマル嵐』から『ヤングアニマル』本誌へ移籍になりました。
その後、番外編の【この愛は、異端。－ベリアル文書－】が『ハレム』で連載され、単行本が2020年3月27日に発売されます。
（本編より２年前の過去編で、バアル目線の物語）

本編は３巻で完結していますが、これから続編がスタートするそうです。

アスモデウスの結婚式にバアルという名前の悪魔が参加していたので、淑乃がベリアルをバアルと呼んでいるせいで面倒くさい事になったりしたら面白いなぁと思っています。
ベリアルと『結婚なんてクソ同盟』を組んでいたらしいベルフェゴールという悪魔の反応なんかも見てみたいですし、他の悪魔や天使が登場するのも楽しみです！

この愛は、異端。を無料で読む方法

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