ネタバレ【暁のヨナ】13巻(71話~76話)

暁のヨナ13巻.jpg
 第71話「天の采配」
 第72話「導く者」
 第73話「荒野で王の夢を見た」
 第74話「きみの靴跡に咲く花」
 第75話「三つの条件」
 第76話「流れ者の市場」
 特別篇「雷獣」

【暁のヨナ】12巻(66話~70話)のネタバレはこちら


【暁のヨナ】13巻(71話~76話)ネタバレ

※ 初登場の鷹は緑の文字にしてあります。



カン・スジンは疑う余地もなく、火の部族が勝利すると確信していた。
王師(=王の軍勢)の戦力、スウォンという指揮官の能力を熟知した上で準備を進めて来た。


空の部族軍の陣前の両脇に落とし穴が用意されているという情報を得たスジンは、騎兵隊の突撃で中央を突破しスウォンの首をとるという作戦を立てた。

王師は、馬に虎の皮を被せて虎を操っていると見せかけ、連合軍の精鋭騎兵隊の恐怖心を煽り馬脚を乱れさせたが、兵の数で上回る連合軍は中央最前列に到達した。
だが陣の両脇にいる弓隊が、中央の連合軍を狙い撃ちする。
落とし穴に阻まれている為、中央を通らざるを得ない上に弓隊を排除できないスジンは、落とし穴の情報がわざとこちらに流されたのではと気付く。
ハザラは、彼を侮るのはやめにした方が良さそうだとスジンに言う。

空の部族の兵が、落とし穴の情報をあちらに流さなければ全滅させられたのではと言うと、スウォンは「この戦の犠牲を最小限に抑えるのが私の仕事です」と答えた。


空の部族の中央に侵入した連合軍は、破竹の勢いで敵陣を切り崩していく。
だが、スジンが王の首を取りに行こうとした時、背後に地の部族を率いたグンテが現れた。

士気の高い地の部族の進撃に、連合軍の隊列は崩れる。
グンテは本当に認めた主にしか軍を動かさない事を知るスジンは、呆然とする。

ジュドはグンテに、虎も、あると思い込ませただけの落とし穴も陛下の策だと明かし「恐ろしい御方よ」と言う。

ハザラは退却を命じ、近隣の村から物資を奪って蹂躙し、焼き尽くせと声を荒げる。
村人を襲おうとした兵をハクが斬り、ハクと共に馬に乗るヨナが、ハザラに「大人しく去れ」と言った。
ハザラは蹴散らせと兵に指示する。
ヨナとハクに向かって行った兵をキジャが倒し、ジェハが空から兵士達に暗器を投げた。
ハザラは、この国には得体の知れない化け物がいるとおののく。


スジンは、降伏しましょうと言った部下の首を刎ね、最後の1兵になるまで命を賭して闘えと叫んだ。
火の部族の兵士は完全に士気を喪失している。

スジンの前に出たヨナは「兵を退きなさい」と命令する。
スジンはヨナが生きていた事に驚くが、我が兵は喜んで王に道を造るものだと言う。
ヨナはスジンに「お前は、王の器ではない」と告げた。

スジンが、ここにいる者共を殺せと声を上げ、兵に囲まれるヨナ達一行。
殺すのはヨナの本意ではないと、手加減しながら戦闘するジェハとキジャ。
ヨナは、他国の脅威の中、同じ高華国の民が争っていてはいけないと思いながら弓を放つ。

スウォンの元に、正体不明のもの凄い力を持った連中が火の部族兵を吹き飛ばしているという報告が入り、馬で向かったスウォンは、ヨナの姿を見て驚く。

スウォンの姿を見たヨナは悟る。
〝ああ、だからあなたは、この国の王になったのね〟


一点を見つめるヨナに気付いたハクは、目線の先のスウォンに気付き、激情をのぞかせた。

スウォンに続きジュドとグンテも現れ、ユンはヨナに撤退しようと声を掛ける。
ヨナは撤退を決め、ハクとキジャに突破口を作るよう命じた。

大刀の男がハクではないかと気付いたジュドが、スウォンに捕えるか尋ねるが、スウォンは何も言わない。
ハクだと気付いている様子のジュドが「放っとけ」と答えた。


スウォンに気付いたスジンは、矢を放てと指示し、スウォンを殺せば我々の勝利だと言うが、火の部族の兵士達は怯えて目を逸らす。
スジンが自らスウォンに向けて弓を引くと、兵士のひとりがスジンを槍で刺した。
馬から落ち、息子達を思って涙を流し息絶えるスジン。


火の部族の反乱は、カン・スジン将軍の死によって幕を閉じた。
火の部族の兵は王師に鎮圧され、リ・ハザラは生き残った兵と共に千州へ撤退。
そして戦場に現れた赤い髪の少女とその一行は、幻の如くいずこかへ消えた。


彩火城にて、スウォンを前にキョウガは土下座をしている。
キョウガは、火の部族長の長子として責を負うが、母と弟テジュンの命だけは見逃して欲しいと訴える。
今回の計画を知らなかったのではないかとスウォンは問うが、キョウガは知らずにいた事こそが罪だと言う。
スウォンは、戒帝国に接する地としてスジンが軍事に力を入れたのは間違いではないとし、火の部族を治められるのはあなたしかいないと、キョウガを火の部族長に任命した。

ただ、彩火の外の事を知るべきだと指摘し、スウォンはキョウガを伴い、テジュンのいる村へやって来た。
テジュンは千州軍との戦についてキョウガに尋ね、父が国を裏切った事を知る。

病気の村人の為に洗濯するテジュンを見て、こんな時に将軍家のお前が何故こんな事をしているとキョウガは怒鳴る。
テジュンが1人でも多くの民を守る為だと言うと、キョウガは正しく統治すればこの地もいつか…と返すが、テジュンは「いつかでは遅いのです!!」と断言した。

スウォンは、火の部族の事も弟の事も分かっているつもりだったというキョウガに、空都に来て部族の統治を学ぶ様、勧める。
そしてテジュンに、部族長代理として彩火城を守るよう指示した。

テジュンは、知り合いの村人からイザの実を受け取る。
千州から持って来た寒さや乾燥に強い実だと聞き、一体誰がと聞くと「ああ、ヨナちゃん達が…」と言われ、テジュンは大声をあげてごまかした。
ヨナの名が聞こえていたスウォンは赤い髪を思い浮かべる。


戒帝国の千州、国境付近にて、スウォン・ジュド・グンテはハザラと対面している。
スウォンは代償に3つ条件を出す。
1つ目は損害の賠償、2つ目は不戦協定を結ぶ事、3つ目は千州の国境近くにある村を1つ譲る事。
千州の土地を毟り取られると思っていたハザラは、スウォンをイルの様な恐るるに足りない王だと侮る。
だがスウォンに「今後この不戦協定を反故にし戦を仕掛けるならば、その時は空と地の軍だけでなく、高華国五部族全軍を以ってその首貰い受けるのでお覚悟を」と凄まれ、青ざめた。

帰路でグンテは条件が軽すぎるのではないかとスウォンに言うが、スウォンは重すぎる枷はかえって噛みつかれると答える。
グンテの「村1つとは一体…」という疑問に、スウォンはイザの実について説明し「イザの実を直接頂くより、イザの実との付き合い方を知ってる人々と畑を手に入れた方が良いと思いまして」と言う。
ジュドが「そんな実よくご存じでしたね」と言うと、「ああ、…ある人に教えてもらいました」と答えた。


風の部族、風牙の都にもカン・スジンの戦死が伝わった。
ヘンデが、ヨナとハクは旅の途中で追っ手に殺されたって話だと言うが、テウは「あのハク様が死ぬと思うか?」と返す。
ムンドクもヘンデもハクが死んだとは思っていない。
テウは、王に阿るつもりはないが、この国とお前らを守ると、将軍の自覚を見せた。

水の部族長アン・ジュンギは「あの若き王は、我が水の部族を救ってはくれるだろうか」と独り言ちる。


ヨナ達一行は、ユンが皆の傷を手当てしていた。
前線に立って全力で速攻しているキジャの傷と疲労が酷い。

ヨナは、ひとり離れて自分で包帯を巻くハクの元へ行く。
ヨナがハクの腕に包帯を巻きながら「戦場に…グルファンがいたね…ハクと…スウォンが昔一緒に育てた鷹…」と言うと、ハクは「…さあ、忘れました」と答えた。

ヨナは「ついて来てくれて…ありがとう…ハク…」とハクの手を額に当てる。
ハクは拳を握って耐え「ついて行きますよ、ずっとね。仕事ですから」と言った。



ユンは「出稼ぎに行きます」と宣言した。
期間限定で開かれる市は、流浪の商人も旅人も自由に店を出せるらしく、ユンは薬を売ると言う。

ユンから、客引きをしないと飯抜きと言われた一行は、ジェハの指導でそれぞれ客を呼ぶ。
ジェハに女の子に声をかける様に言われたハクはおじさんに声を掛けるが、格好良いと女性が群がり、買うからおまけで抱きしめてと言われる。
金に目がくらんだユンが許可し、ハクは渋々女性を抱きしめた。

暁のヨナネタバレ13巻76話ハクの安売り.jpg

胸がズキっとしたヨナはその場を離れる。
それを見ていたジェハはヨナを追い、「さっきのおまけが嫌ならそう言えばいいのに」と言う。
ヨナが「ちょっと嫌だなって思って、またちょっとびっくりしたの」と打ち明けると、ジェハは表情を陰らせた。
「ハクがいる事に甘えすぎてたみたい」と反省するヨナに「ハクは…とっくに君のものだ」と告げるジェハ。
ヨナは「ハクが私の側にいるのは仕事みたいなものよ」とユンの所に戻って行った。

ヨナの背を見つめるジェハは自身の胸を叩き「…うるさいな、龍の血ってやつは。こんな時に紛らわしく騒がないでくれるかな」と呟く。

ヨナは、客引きから解放されたハクに、ちょっと見てまわろうと誘われ、ほんのり頬を染める。
食べ物や布、武器などを見て楽しむ2人。

賭け射的を見付け、ヨナに挑戦させるハク。
店主はやめとけと言い、客は外す方に賭けるが、ハクはド真ん中に全財産を賭ける。
ぎょっとするヨナだが、ハクに「軽くノシたれ」と言われ〝ハクに格好悪いとこ見せられない……!!〟と弓を引く。
ヨナは見事ド真ん中に命中させ、ハクは大笑いして、すげェだろと自慢した。
近頃どこか淋しそうに笑っていたハクが、いつもあんなふうに笑ってくれたらいいと、ヨナは喜ぶ。
〝わたし頑張ろう〟



~特別編「雷獣」~

緋龍城、武術大会。
高華王国で年に1度行われる民衆最大の娯楽。
武器を厭うイル王が許した数少ない武勇を競う公式試合であった。

これは6年前の武術大会でのお話。

破竹の勢いで勝ち進み、ジュド将軍に勝ったグンテに、スウォンが声を掛ける。
「戒の豪族も力を増す中、未来を担う若者も鍛えず、こんなお遊戯のような試合をしている場合ではないって顔に書いてあります」
スウォンは「でもグンテ将軍、きっと次の相手はあなたにとっての収穫はありますよ」と続けた。

グンテは決勝でハクに敗れた。

不機嫌なハクに「このグンテを負かしたんだぞ? ちったあ子供らしく喜べ」とグンテが言うと、ハクは「この試合無効にして下さい。あんたジュド将軍との試合で右腕にかなりの深手負ったでしょう」と言う。
ハクは左手で槍を操ったが咄嗟に右手を使ってしまい「やっぱり右手を傷つけて挑むんだった」と顔をしかめた。
驚いたグンテは「何だこの生意気なガキは。面白ェ。ムンドク将軍こいつ俺にください」と言う。

グンテはジュドに「俺はこのままではこの国の武力は他国より数十年遅れてゆくだろうと思っていた。出て来るぞ新しい風が」と告げた。

この後、ハクは〝高華の雷獣〟と称されることになる。


【暁のヨナ】13巻(71話~76話)感想

12巻のハクの台詞「あなたは、この国の正統なる王家の血を引く御方」は前フリだったみたいですね。
ヨナが今までになく王族っぽい口調で命令をしていました。


第76話はヨナとハクとジェハの三角関係がしっかり描かれていて悶えちゃいました……
11巻でハクがジェハに「ちょっとマジになりかけてる自分に戸惑ってんだろ」と言っていましたが、もう割とマジですよね。
12巻でジェハはヨナの事を、普段はただの可愛い子供に見えると評していて、だから口説かないのかな~と思っていましたが、未だ龍の血のせいだと考えていたとは。
好きな女性が他の男を好きになっていく過程を見るのってつらそう。。。


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