ネタバレ【狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~】番外編1(18話)

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登場人物
勇者エルセイド… 国王でエルセイド
ヴィートリッヒ… 第1王子でヴィルヘルムの父
ジェランティーレ… 第2王子で医者
ブランヴェール… 第3王子で外交官
リュカオン… 第4王子で王宮騎士団所属
サイネル… 第5王子ザイードエルセイドの夫
シャイリーン… 勇者の元仲間で魔女
ヴェルディ… 勇者の元仲間でジェランの助手
ヴィルヘルムエルセイドの息子で第1王子

【狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日】3巻(13話~17話)のネタバレはこちら

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狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~ 番外編1ネタバレ

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 第18話 王の傍ら 

魔法使いのヴェルディは、ジェランティーレの所で働きながら医者に匙を投げられた病人を無償で診て回り、魔法使いへの偏見をなくそうと頑張っている。
患者の家を出ると辻占いの魔女を見かけ「お婆さん、僕を占って頂けますか」と声を掛けた。

深くフードを被っていた老婆はそれを脱ぎ、若い女性に変身した。
それは自害したはずのシャイリーンで、ヴェルディは驚く。

「私が自害なんてする訳がないじゃない」と言うシャイリーンは、娼館暮らしも楽しんでいたらしい。
ヴェルディは「お師匠さまー!」と泣いて抱きつく。

シャイリーンは「エルセイドこそが血塗られたこの国の歴史を塗り替え、私たち魔法使いの悲願を果たしてくれる勇者王。私の目に狂いはなかったでしょう?」と笑う。

ヴェルディが「どうして君が身を投げ打ってまでエルを追い詰めなければならなかったの?」と聞くと、エルにヴィートリッヒを憎ませる為だったと答えるシャイリーン。
そしてサイネルがエルの元へ帰って来る事を狙ったのだという。
「エルがヴィートリッヒを選べばただの妃となりこの国の浄化は叶わない。だけど、同じ壊れた王子でもサイネルなら生涯エルセイドを勇者でいさせてくれる」


エルセイドが王位に就いてから6年の年月が経ち、第1王子ヴィルヘルムに続き、サイネルとの間に双子のザクシスエリューシアが生まれた。

サイネルは子供達に自分で着替えをさせ、メイドから自分でお着替えをなさるなんてとんでもないとガミガミ言われるが、突然投獄された時に苦労するのはこいつらだと返す。


エルセイドはヴィートリッヒが兄弟の交流の場として欠かさず行っていた朝食会を引き継いだ。
それぞれ今日の予定を報告するが、ジェランティーレは双子たちが忍び込んで滅茶苦茶にした研究室の片付けで半年ぶりの休暇がなくなったと青筋を立てる。
エルセイドに注意された双子は「しらないもーん!」と笑うが、双子に代わってジェランティーレに謝るヴィルヘルム。
そして「片付けを手伝うので、終わったらご褒美に御本を読んでください」と笑顔でねだり、ジェランティーレは胸を痛ませた。
双子たちとお茶会をする予定のブランヴェールは「片付けが済んだら君もお茶会に来ていい」とジェランティーレに言い、屈託のない子供たちの存在が、綻びかけた兄弟の絆をもう1度結びつける役割を果たしていた。
城内は穏やかな空気に包まれている。


サイネルは政治にも娯楽にも無関心で、朝から晩まで子供達のお世話にかかりきりだ。
メイド達は、激務のエルセイド陛下の分も愛情を注いでいらっしゃると話す。

日々サイネルによってエルセイドとの冒険譚を語って聴かされた子供達は、共に過ごす時間は少なくともエルセイドを母として国王として、そして何より勇者として敬った。


夜になり、エルセイドと共に元貴族や豪族たちとの条件交渉から戻ったリュカオンは憤慨している。
「陛下が下手に出ていれば内乱の意をチラつかせて金の要求ばかり! 一体誰が自分たちを奴隷の身分から解放してくれたと思ってるんだ!」
エルセイドは、闇雲に内戦など起こして子供達の未来を塞ぐわけにいかないと眉を下げる。

リュカオンは顔色の悪いエルセイドの肩を抱こうとするが、慌てて手を引っ込める。
そして「不甲斐ない…!」と悔しがる。


サイネルと子供達が1つのベッドで眠っている。
子供達の寝顔を見に来たエルセイドは、サイネルに「酷い顔だ。子供達には見せるな」と言われて突然笑い出し、サイネルを焦らせる。
エルセイドは「お前はそうでないとな」と言い、「訳がわからん」とイラついたサイネルに「馬鹿者。好きだと言っているんだお前が」と返した。

サイネルはエルセイドの腕を掴み、隣の部屋へ連れて行ってベッドに押し倒す。
仕事に戻るつもりのエルセイドは、服を脱がされ「友としてだぞ!」と抵抗するが、サイネルは「煽ったことには違いない」と息を荒くする。
「抱かせないというなら殺しかねん」と言われ、「お前も大概好きだな。私のことが」と受け入れた。

サイネルは、どれだけ余裕がなくても性急な真似をしてきた事がないと気付くエルセイド。
サイネルとの行為には相変わらず羞恥心が拭い切れなかったが、身体の方はすっかり伴侶と認識したのか、欲望を向けられれば煽られ、快楽を心待ちにするようになってしまった。


2回目が終わり、服を着て並んでベッドに腰かける。
エルセイドは、反抗の意を示す為だけに勝ち目のない戦を望むなんて馬鹿げていると話す。
サイネルはさっさと鎮圧して条件を呑ませればいいと言うが、死人が出る事を避けたいエルセイドは「簡単に言ってくれるな!」と怒る。

だが、経験者であるサイネルの「誇りを踏み躙られ続けた者達に道徳を求めるのは傲慢というものだ」という言葉に何も言い返せない。
サイネルは「そうやってお前がいつまでも根無し草の勇者気分でいるうちに、あの血に飢えた玉座が次々と新たな戦を呼ぶぞ。無血のままこの国の王を務め上げられるなどと夢にも思うな」と言い、部屋を出て行った。

エルセイドは子供達の寝顔を見ながら、私はなんと傲慢で覚悟が足りなかったのだろうと反省し、王として剣を取ると決意する。


一方、廊下に出たサイネルは、そこにいたリュカオンに「場所を移せ」と言う。

柱廊で向かい合うサイネルとリュカオン。
リュカオンは「お前に陛下の隣に立つ資格があるとは思えない」と言い、「王配でありながら陛下の執務の補佐もせずぶらぶらと…そればかりか先程の閨での発言はどういうつもりだ!? 陛下が何者も血を流さずに済む世界を作ろうと腐心されているというのに」と声を荒げる。
サイネルは「そんなものを作りたければ神官になって神頼みしてみるといい」と冷静に返し、「如何なる王でも避けて通れん血の道を、あいつがどんな顔をして歩むのか、俺はこの目で見届けたい」と言う。
その言葉に切れたリュカオンは剣を抜いて飛びかかり、サイネルは剣でそれを受けた。

剣を交えながら、リュカオンは「なぜエルを幸せにしようとしないんだ!」と叫ぶが、サイネルに「エルセイドが己の幸福を尺度に生きている様に、お前の目には見えるのか?」と返され目を見開く。
剣を弾き飛ばされたリュカオンは「忠実な騎士の顔をして内心では主君を庇護してやらねばひとりで立てない女として扱い、劣情を催しているお前なら相応しいとでも言うつもりか」と言い当てられ、衝撃を受ける。

先刻、執務室に来ないエルセイドを迎えに行ったリュカオンは、エルセイドとサイネルの情事を目の当たりにし、下半身を猛らせていた。

リュカオンは膝をついて項垂れ、サイネルは「たいしたご高説だ」と言い捨てて去る。


狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~ 番外編1感想

シャイリーンのキャラ変更は、『そう来たか!』という思いと、『無理がある後付けだな…』という思いが半々ですねw
娼館暮らしが楽しそうには見えなかったですし、〝命を込めた言の葉〟とか言って呪いをかけていましたからね……

ヴェルディもエルセイドに「おとなしく王子達のいうことを聞いてくれ」とか言っていたので、シャイリーンが自ら犠牲になったのを事前に知っていたとすると、シャイリーンの計画を台無しにする発言をしたヘタレという事になります。
しかもヴェルディの発言のせいで、エルセイドは女としての自分を受け入れようとしちゃっていましたし。

あと、シャイリーンの言葉もちょっとよく分からなかったです。
「ふたりがすれ違い、勇者の鎧族が隠蔽されたまま時が過ぎれば訝しんだサイネルは必ずエルのもとへ帰ってくるわ」
と言っていたのですが、鎧族って何??
ニュアンス的には仲間みたいな意味かと思っていますが……
そもそも、勇者と姫の結婚が発表されなかったり、勇者のその後の様子が噂に上がらないというだけで充分怪しいので、シャイリーンがどう立ち回ろうと関係ない気がします。
(実際、サイネルは勇者のその後の話が途絶えたと聞いて戻って来た)

また、シャイリーンがどうして「サイネル=王子」であると知っていたのかの説明はありませんでした。

誰かにあらすじを語らせたかっただけなのかも知れませんが、ヴェルディの株を落としてシャイリーンの思惑通りみたいにする必要はなかったかな……


ヴィルヘルムがとっても良い子で、ヴィートリッヒの子供の頃にそっくりだけどほんわかしている所は凄く良かったです。
ジェランティーレに本を読んで貰いたがるのが、ヴィートリッヒを彷彿とさせて切なくなりました。

サイネルは、子煩悩なのか天然なのか、微妙なキャラになっています。
娘に馬を部屋で飼っては駄目かと聞かれて叶えてあげようとしていましたw

3巻の終わりは不穏な感じでしたが、「抱かせないというなら殺しかねん」という発言は、サイネルがエルセイドを殺す事がちょっとネタみたいな扱いになっていて、だいぶ平和な雰囲気になりました。

濡れ場は相変わらず濃厚で綺麗です。
サイネルのエルセイドへの愛情が感じられて、これまでで1番好きかも。


リュカオンはえらく真面目になっていて驚きの変化です。
番外編の2話目はリュカオンがメインかつ報われる話で、面白いので是非読んでみてください!

続きはこちら↓
【狂王子の歪な囚愛~女体化騎士の十月十日~】番外編2


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