ネタバレ【狼陛下の花嫁】1~4巻

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掲載誌 | ララ(LaLa) 全19巻完結 |
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高賃金で割のいい仕事があると聞いて王宮へやってきた下級役人の娘、
けれども、その仕事とは冷酷非情な『狼陛下』と恐れられる
まず、皇帝が狼男のファンタジーだと思って読み始めたので、違うと分かってがっかりしました。
そして、ヒーローである陛下のビジュアルがカッコ良くないのが無理でした。
歴史ものなのに、もみあげだけ変に長いぺたんこ髪でオタクっぽいし・・・
絵が好みでなくても内容が良ければ好きになれたりしますが、内容も同じ様な話の繰り返しで好きになれず・・・
ダメな女の子がデキる男に溺愛されるストーリーが好きな人なら楽しめるかも知れませんが、ヒロインの夕鈴が初心過ぎて毎回大騒ぎするので甘い雰囲気にならず、大人が読むには物足りない作品だと感じました。
狼陛下の花嫁1巻~4巻ネタバレ
1巻
断わろうとした夕鈴は、周囲に恐れられる陛下の素顔が子犬のような性格であることを知ってしまう。
狼陛下を装うのは他国や臣下になめられない為の戦略であり、花嫁が必要なのは家臣達から勧められる縁談を断る為だという。
夕鈴は事情を知ってしまった為、表向きのみの妃役を強制されてしまった。
1度引き受けた仕事はやり通そうと気合いを入れた夕鈴だったが、陛下と側近の
囮にされている事を知り激怒した夕鈴。
だが、大臣に捕まり殺されそうになった所を陛下に助けられた。
1ヶ月が経過して家に帰ろうとした夕鈴は、以前 激怒した時に衝立を壊した事で給料がマイナスになったと告げられ、臨時の花嫁を続ける事になってしまった。
実はそれが、狙った獲物を逃がす気のない陛下の策略によるものである事を、『狼陛下』は全て演技だと思っている夕鈴は知らない。
陛下が毒を盛られた為、犯人を捜す夕鈴に、余計な事はしないでくれと言う陛下。
夕鈴は私の心配なんか必要ないのかと泣き、陛下は心配された事を喜ぶ。
夕鈴に罪を着せようとする女官の犯行である事が分かったが、捕えた女官は牢番を騙して逃走した。
夕鈴自身も、妃にふさわしくないと考える者から刺客を差し向けられ命を狙われるが、陛下に助けられた。
ふさわしくなくても、敵ばかりの王宮で隙を見せられず大量の仕事をこなす陛下の味方でいたいと考える様になる夕鈴。
夕鈴は妃を愛しているフリのうまい陛下に戸惑い、好きになってはダメだと自分に言い聞かせる。
陛下は自分に対し、ごく普通に接してくれる夕鈴を可愛くて楽しいと気に入っており、狼も素なのだと知って嫌われたくないと考えている。
横領して地方へ左遷される事になった臣下が刃物を持って陛下に襲い掛かろうとした為、夕鈴は壺を投げつけて助けた。
だが割った壺が最高級の陶磁器だった為、借金が追加されてバイトを継続する事となる。
2巻
陛下の要望で政務室に通う事になった夕鈴は、臨時補佐官の
政務室の手すりが細工され、窓から落ちかけた夕鈴は間一髪で陛下に助けられた。
夕鈴は軽率な行動を怒る陛下に怯えて泣くが、政務室に通わせるのは危ない目に遭わない様にする為だったと知り、陛下の事をもっと知りたいと考える。
手すりの細工は妃を失脚させようとする者の仕業である事が明白で、夕鈴はしぶしぶ再び囮になった。
柳方淵が怪しいと考えていた夕鈴だったが、柳方淵は真犯人とその手下から夕鈴を庇い、槍を持って現れた陛下に助けられた。
夕鈴は狼陛下に触れられるとドキドキして体を強張らせ、陛下は怯えられていると落ち込む。
陛下は、狼陛下も演技ではないと知られたらもっと怖がられるのだろうと溜息をつく。
夕鈴は狼陛下が怖いのは修行が足りないせいと考え、李順に仕事を増やしたいと相談する。
後宮の立入禁止区域の清掃を命じられ、地味で堅実な仕事に落ち着きを感じる夕鈴。
そこで後宮管理人の
柳方淵との仲に険悪さが増していく夕鈴は、方淵にキツく言おうかと気遣う陛下に自分で解決すると言う。
実力で陛下の信頼を勝ち得ている柳方淵がうらやましい夕鈴は「助けて欲しいんじゃなくてあなたの力になりたい」と言い、頼りにされたい陛下は残念がりながらも喜んだ。
方淵は夕鈴が陛下の権威を己のものの様に考え図に乗っているのだと誤解していたが、夕鈴が若い官吏に説教をしている場面に遭遇して、誠意をもって陛下に尽くしていると感じ謝罪する。
3巻
かつて、陛下に毒を盛った刺客の雇い主である
陛下から氾大臣には油断するなと言われていた夕鈴だったが、庇ってもらった事で断りづらくなり娘と会う約束をしてしまい、李順に溜息をつかれる。
夕鈴は正妃の第一候補、氾
当初、下心のなかった紅珠だったが、夕鈴の様子を見に来た陛下に出会い頬を染めた。
夕鈴は、家柄・容姿・教養と、妃としての完璧な条件を備えた紅珠と陛下が並ぶ様子を見て自分が場違いであると認識する。
陛下に憧れを抱いた紅珠は後宮に来るたび陛下に会いたがり、夕鈴は声を掛けてみると約束してしまう。
夕鈴は陛下に紅珠と会う事を薦めるが、紅珠の気持ちをくだらないと一蹴されて激怒し、自分への甘い言葉も大した意味はないのだと怒りに震えた。
夕鈴が陛下に会う事はできないと告げると、紅珠は泣き出し陛下を1人占めするつもりかと夕鈴を責める。
激昂する紅珠がつまづいて橋から落ちそうになり、庇った夕鈴は落水し溺れたものの陛下に助けられた。
狼陛下に叱責された紅珠はすくみ上るが、夕鈴は勝手に足を滑らせたと弁明し、紅珠は陛下から庇って下さったお妃様が素敵だったとときめく。
夕鈴は実家に顔を出す為に休暇をもらったが、監視役の人に代わって陛下がついてきた。
職場の上司の李翔さんという事にした陛下と共に帰ると、実家には幼なじみで金貸しの
几鍔と夕鈴の弟の
翌日、夕鈴は知り合いが多くいる飯店に顔を出す為、青慎に李翔を任せて別行動を取った。
恋人連れで帰還したと噂になっていたのを否定すると、几鍔の気持ちを知る友人達に冷やかされるが、夕鈴は意に介さない。
一方、夕鈴に悪態ばかりついている几鍔は、内心金持ちの坊ちゃんに騙されているのではないかと心配し、李翔に「アンタとアイツじゃ釣り合いが取れてねえ」と迫った。
夕鈴を諦めさせようと悪口を言いまくる几鍔と、楽し気に話を聞く李翔。
そこに駆け付けた夕鈴がキレてお開きとなるが、几鍔は李翔を怪しみ、李翔は夕鈴の事をよく知っている几鍔に嫉妬する。
4巻
初休暇も残り1日となったが、結局 夕鈴の父は帰って来なかった。
几鍔の子分が気を利かせて夕鈴を几鍔の所へ連れて行き、几鍔は夕鈴に「貴族は下町娘なんか相手にしない」と忠告するが、夕鈴は「遊ばれてるだけだって分かってる」と怒る。
几鍔は夕鈴を迎えに来た李翔に「こいつはバイトを辞める」と言うが、夕鈴は「変な心配して邪魔しないで」と言い、李翔は夕鈴を担いで連れ帰った。
体調不良で不在ということになっていた陛下と妃を心配した紅珠が栄養剤を用意し、夕鈴に届ける。
夕鈴は休み明けの仕事で疲れ切っている陛下にそれを渡すが、手違いで惚れ薬だった事が分かり、返してもらおうとした所、方淵にあげたと言われ崩折れる。
惚れ薬である事を知った陛下は方淵から返してもらい、夕鈴に「他の誰かに使う気だったのか?」と尋ね不機嫌になるが、夕鈴の「そんなので想いを叶えるなんて絶対違う」という言葉に機嫌を直し、惚れ薬の中身を捨てた。
夕鈴は陛下に休んでもらうおうと、保養の為に温泉のある離宮へ行こうと誘い、乗り気ではない陛下にゴリ押しする。
離宮に赴くも、こっそり一緒に来ていた張老師の策略で湯殿や寝所を陛下と同じにされ、夕鈴は大騒ぎした。
陛下は張老師を追い返したが、今度は女官が陛下に色目を使い始める。
陛下が女官を変更させた事で、妃が口出ししたのだろうと怒った女官達は夕鈴を無視し、あからさまに陰口を言い始めた。
陛下から、この離宮は前王が政務を放って酒や食事や女を楽しんでいた場所だから来るのを避けていたと聞いた夕鈴は、余計な事をしたと知る。
秘湯へ行った夕鈴は女官に閉じ込められたものの、陛下に告げ口はしなかった。
だが妃イジメに気付いていた陛下が宴の席で、妃が憂い顔を見せる理由に覚えのある者はと言及し、全員のクビが飛ぶと感じた夕鈴は、慣れぬ土地に疲れただけで、わがままで連れて来て頂いたのに言い出せなかったと取り繕う。
でも実は陛下が怒ったのは演技で、李順が陛下を止める予定だったのだと聞かされた。
結果的に、夕鈴が女官達から謝罪と感謝をされ、帰路につく。
狼陛下の花嫁1巻~4巻感想
夕鈴を人情味のある良い子というキャラにしたかったのだろうなと思いますが、どの行動も浅はかなだけでした。縁談を断る為に雇われたのに、紅珠に会えと薦めて断られてキレるって・・・本末転倒じゃないでしょうか。
公私を分けて考えられる様になるのが大人になるって事だと思うんですよね。
陛下はそれを実践しているのに、夕鈴の方は私情が丸出し過ぎて、大人の女とは程遠い所がどうにも苦手です。
それに、教養がないのであれば、庶民ならではの意外性のある発想や画期的なアイデアで事態を好転させて欲しかったなぁ。
使用人の真似事だけでは物語としてちょっと弱いと思います。
5巻以降は下記の流れが延々とループするので飽きます。
・夕鈴が命を狙われる→陛下が助ける
・陛下が好き→でもどうせバイトだし
・狼陛下こわい→泣く
予定調和的な展開が好きな人でないと、ネタの引き出しの少なさと中身の薄さにしんどくなる可能性が高いです。
それに、政治の面で重大な問題が起こる訳でもなく、恋愛メインなのに話が進まないんです。
ヒロインが陛下を好きだと自覚するのが5巻、足を滑らせてうっかりキスするのが8巻で、当て馬ポジションの紅珠と几鍔がほとんど仕事しないにも関わらず、進まない・・・
ようやく動きがあるのが11巻ですが、元々あった問題が再燃するだけなので、展開に新しさは感じませんでした。
ある程度人気がないと19巻まで連載するのは無理だと思うのですが、なぜそこまで続けられたのかが・・・分かりません。
絵も上手くないので、狼陛下と子犬状態の時の表情の変化が全く分からないのが残念です。
狼陛下が怖く見えない為、夕鈴が狼陛下をひどく怖がっている所に全然共感できないんですよね・・・
あと、夕鈴の鼻がたぬきみたいなのが気になって仕方ありません。



鼻筋の影として描かれているぽいのですが、むしろ陥没している様に見えますw
13巻で第1部終了、14巻から第2部となりますが、初夜が済んだはずの第2部になっても夕鈴は依然、陛下からのスキンシップや言葉で顔を斜線だらけ(=真っ赤)にしてドタバタしていました。
ちなみに、大騒ぎどころでは済まなかったはずの初夜についての描写は全く無かったです。
(朝チュンすら無し)
心境とか関係に変化が生まれるいい機会だと思うんですけどね。
夕鈴の言動はリアリティが全くなく上滑りしていて、いつまでたっても子供っぽくて最後まで成長しなかったです。
コメディ色が強い為、命を狙われたり陰謀事件が多い割にシリアスな空気はないので、若い子がラブコメとして読めば面白いのかも知れませんが、私はラブの面でも政治の面でも全体的に物足りない作品でした。
【狼陛下の花嫁】をこれから読む方には【彩雲国物語】をおすすめします。
【彩雲国物語】1巻[試し読み]
【彩雲国物語】は【狼陛下の花嫁】の元ネタだろうと思われる作品です。
家が貧乏なヒロイン秀麗がお金の為に期間限定で国王の妃役をやるという話で、イケメン官吏が2人国王に仕えている設定や、女官がヒロインに毒を盛る話などがそのままです。
【彩雲国物語】の方は恋愛メインではなく秀麗のお仕事奮闘記なので、国王が秀麗に片思いするだけで甘い展開はほぼないですが、絵が上手く雰囲気も落ち着いています。
微妙な終わり方ではあるのですが、個人的にはそれが逆に良かったです。
何より、男性キャラがイケメンで眼福!
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【贄姫と獣の王】1巻[試し読み]
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死を達観していたサリフィが、重責を担う王様に安らぎを与えつつ、王様の隣にいる事に生きる理由を見出すというストーリーです。
登場人物がほぼ動物でヒーローがライオンという美女と野獣的な作品で、王様の尻尾が最高。モフりたい。
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